「室内長」で車中泊の車を選ぶと失敗する?寝られる長さとの違い

カタログの「室内長」、
そのまま寝られる長さじゃないんです

車中泊できる車を探すとき、まず目に入るのがカタログの「室内長」です。N-BOXなら2,125mm。数字だけ見ると「2mあれば余裕で寝られる」と思いますよね。

でも、Hondaが公表しているN-BOXの「寝られる長さ」は、約1,620mmです。差は約50cm。この記事では、このズレがなぜ起きるのか、どの数字を見ればいいのかを、メーカーの公表値で整理します。

室内長は「寝床の長さ」ではない

室内長は、メーカーが決めた測り方で出す「車内の奥行き」の数字です。運転席まわりを含めた長さなので、シートを倒してできる寝床の長さとは、別のものです。

実際に、メーカーが寝られる長さを公表している車で比べると、差がよく分かります。

車種 室内長(諸元) 寝られる長さ まっすぐ寝られる身長
ホンダ N-BOX 2,125 mm 1,620 mm 152cmまで
ホンダ フリード 2,645 mm 1,970 mm 187cmまで
ホンダ ステップワゴン 2,845 mm 1,740 mm 164cmまで
トヨタ シエンタ 2,545 mm 1,785 mm 168cmまで

※寝られる長さはメーカー公表値。身長の目安は「寝られる長さ − 10cm」。「—」は公表なし。車種名を押すと、出典と身長チェックのページに移ります。

ステップワゴンは室内長が2,845mmもありますが、3列目を床下にしまって2列目を前に出した「床面ベッド」は、約1,740mmです。室内長が長い車ほど寝やすい、とは限りません。

見るべき数字は、メーカーの「寝られる長さ」

いちばん信頼できるのは、メーカー自身が「車中泊のときはこの長さ」と公表している数字です。たとえばHondaは、車種ごとに車中泊の紹介ページを作り、撮影のときに測った長さを載せています。

ただし、メーカーによって、測り方や載せ方がばらばらです。このサイトでは、次の3種類を区別して載せています。

  • 車中泊ページの長さ(例: Hondaの車中泊ページ。撮影時に測った参考値)
  • 荷室の床の長さ(例: シエンタ・RAV4はトヨタ公式FAQの荷室長、エブリイはスズキ公表の「助手席を前に倒したときの床の長さ」)
  • 純正ベッドの長さ(例: アトレーはダイハツ純正のデッキボードをベッドにしたときの長さ)

どの種類の数字かは、各車種のページの「出典」と「備考」に書いています。

公表されていない車は、どうする?

セレナ、ノア、アルファードなど、寝られる長さをメーカーが公表していない車もたくさんあります。このサイトでは、そういう車に推測の数字は書きません。

気になる車がそうだったら、販売店で実際にシートを倒して、メジャーで測るのが確実です。測るときは、頭側の背もたれから、足側の内装までをまっすぐ測ってください。段差やすき間があれば、その場所もメモしておくと、マット選びに役立ちます。

まとめ

  • カタログの「室内長」は、寝られる長さではない(N-BOXで約50cm、ステップワゴンでは1m以上の差)
  • 見るべきは、メーカーが公表する「寝られる長さ」
  • 公表がない車は、実車を測るのがいちばん確実

自分の身長でまっすぐ寝られるかは、車種一覧から各車種のページを開くと、タップひとつで確かめられます。

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